年賀状とグリーティングカード

Overseas24
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皆様こんにちは。アメリカ大好き自由の番人Oです。

2月と言えばバレンタインデーが間近に迫ってきていますね。自分が小学生くらいの頃は本命と義理チョコくらいしかありませんでしたが、今では友チョコや世話チョコ、逆チョコに自分チョコ等様々な理由でチョコレートを送りあうイベントに変化しました。私が住んでいる名古屋はこのバレンタインチョコの販売が賑わうようでして、名古屋駅にあります高島屋さんではバレンタイン催事の売上が日本一とも言われています。付き添いで何度かこの高島屋さんの催事に足を運んだ事がありますが、会場の熱量にいつも圧倒されます。昨年は新型コロナウイルスの影響により入場制限がかかったりもしましたが、オンライン販売のラインナップや在庫を充実させる等、時代に合わせた対応で販売は好調だったようです。


さて一方のアメリカ、バレンタインデーはチョコレートやケーキを送りあうのかと思いきや一般的にはグリーティングカードや手紙、花束を送りあったり食事に出かけたりする事が多いようです。バレンタインデー自体はアメリカや他の国でもあるイベントですが、国が違えば送りあう物もやはり変わります。


クリスマスや新年もそうですが、アメリカでは手紙やグリーティングカードを送りあう文化が日本より発達しているのではないかと思います。日本ももちろん年賀状、暑中見舞いや寒中見舞い等はがきを出すケースはありますが、その発行枚数は減少の一途を辿っています。一方のアメリカ、少し古いですがGreeting Card Associationが2020年2月に発表したデータによりますと、


1.アメリカでは1年間に約65億枚のグリーティングカードが購入されている。市場規模は70億ドルから80億ドル程度と推定されている。(日本円で約8000億円から約9150億円程度)

2.10世帯中9世帯は毎年グリーティングカードを購入している。

3.アメリカ合衆国郵便公社は2015年から4年連続でグリーティングカードの配達枚数が増え続けていると発表。

4.グリーティングカードを送った人の75%はグリーティングカードを送った理由に「グリーティングカードを受け取った時に嬉しい気分になるので送る」と答えている。

5.グリーティングカードの中でも誕生日カードが一番の売上を誇り、販売されたカードの半数以上は誕生日カードだった。誕生日カードの66%は郵送されている。(残りは恐らく手渡し)

6.グリーティングカードは50セント程度のものから10ドルを超えるものもあり、一般的には2ドルから5ドル程度のものが多く選ばれている。カードにはLEDライトや音がなるチップが埋め込まれている物など様々な種類がある。

7.グリーティングカード購入者の80%は女性で、男性よりもカードを選ぶのに多くの時間を使い、購入する際も複数枚のカードを一度に買う傾向にある。

8.ホリデーシーズン以外では家を購入した時、結婚した時、子供が生まれた時だけでなく、弔慰、感謝の意を伝えたい時、あなたの事を想っていますと伝えたい時、怪我や病気が早く良くなるよう伝えたい時、おめでとうと伝えたい時等に送られる事が多い。

9.一方でホリデーシーズンはクリスマスが70%以上を占めており、次点でバレンタインデー、母の日、父の日、卒業記念と続く。

10.アンケートでは80%もの人々はグリーティングカードを送る文化をソーシャルメディアが取って代わる事は無いと考えている。


まだまだデータはありますが、面白いと思ったものを10個ほど抜粋してみました。


日本では年賀はがきのデータしか見つけられなかった為、単純な比較はできませんが、2022年用の年賀はがきは約19億枚発行されたようです。アメリカではグリーティングカードの約半数以上が誕生日カードとなっており、残りの70%以上がクリスマスカードという事ですので、20億枚程度がクリスマスカードで占められていると推測します。これだけ見ると、日本の年賀状と変わらないですね。しかし売上金額ですと上記のデータ通りだとすればクリスマスカードだけで2600億円程の市場である一方、日本の年賀はがきは1枚63円としても売上は約1200億円程度となり、倍以上の差がつきます。人口比を考慮しても非常に大きなマーケットであると考えられます。


FacebookやTwitter、Instagram、Linkedin、Pinterest、Snapchat、Whatsapp等名立たるSNSプラットフォームを抱えるアメリカですが、一方でアナログ的なはがきを送るという文化はSNSに取って代わられる事は無いと考えている人が多くいると言うのは意外に感じたのではないでしょうか。


コロナ禍により人の移動が制限されているからこそ、手紙やはがきを送ってみるのもいいかもしれませんね。

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